技術について語る──。といっても、世界を動かす巨大産業について、ではない。日々の暮らしに空気のようになじんでいる、等身大の「技術」がある。私たち一人ひとりの身体性をとおして、「生」を下支えしている物事とは何か。気鋭の哲学研究者による、ありそうでなかった技術論。
著者プロフィール
戸谷洋志
(とやひろし)
1988年、東京都生まれ。立命館大学大学院先端総合学術研究科准教授。専門は哲学・倫理学。法政大学文学部哲学科卒業、大阪大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。『ハンス・ヨナス 未来への責任——子どもたちのための倫理学』(慶應義塾大学出版会)、『スマートな悪——技術と暴力について』(講談社)、『未来倫理』(集英社新書)、『友情を哲学する——七人の哲学者たちの友情観』(光文社新書)、『メタバースの哲学』(講談社)、『責任と物語』(春秋社)、『詭弁と論破——対立を生みだす仕組みを哲学する。』ほか著書多数。